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9/23 上野動物園講演会 [パンダについて]

今日は昨日の上野動物園での講演会の話を書きます。

講演会の話は他にも書いてくださっているブロガーさんがいらっしゃると思うのですが、自分への記録として書きとめておこうと思います。

昨日は大雨。
動物園ホールで行うイベントの時雨が降る確率が高い気がするのは、私だけでしょうか…。
(記憶している限り今回以前に少なくとも2回は雨に降られた記憶が…。)

会場です。
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左が昨日までやっていた写真展の会場。
真ん中が蘭蘭が来た時の輸送用の檻
右が会場です。

今回は3部に分かれての話ですが、おもに上野の地元の方の話と、パンダ輸送に携わった方の話です。

順を追わず、印象に残ったことだけ書きます。

実は、スピーカーの方々がとってもお話好きの方ばかりで、その話の面白さと、必死に元に戻そうとする土居園長の絡みが面白すぎて…。
次回は一人1時間ずつとってお話を聞きたいくらいでした(笑)

今回は珍しく撮影可でしたが、掲載するのはどうかと思い、言葉で語ります!

まず、中国からこの2頭を輸送するときのお話です。
s-s-IMG_9062.jpg

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毎日モリモリ元気な2頭が上野に着くまで…。

蘭蘭、康康のころと、この力力、真真のころとでは、法律や規制の関係で手続きが全然違ったそうです。
もちろん40年前のほうが簡単だったのです…。
(ただし費用は今も昔も変わらないとか…。)

今回はテレビ等でご存知の方もいるかもしれませんが

雅安→成都(1泊)→上海→成田→上野

の経路です。

出来るだけ短いルートをと、本当は直行便や羽田着便も検討されたそうですが、2頭のために用意された檻を積むことができず、このルートになったそうです。

テレビ映像で、中国では、トラックの荷台があいていて、え?と思われた方もいるかもしれませんが、空気循環のため…と。ただ日本ではありえない!と担当者の方がおしゃってました。

そして2頭は成都ではホテルの駐車場に止めてあるトラックの中で1夜を過ごしたそうです。

成都から上海に飛び、そこで成田便を待っていたそうですが、その時に笹を2頭に与えたところ、力力は全然食べなかったそうです。(真真はお構いなしに食べたみたいで)そんな力力が輸送に耐えられるか不安になったほどのようです。
(いざの時は成都に戻すか、上海の動物園でケアする予定にしていたそうです。)

ここで与えていた笹は残さずきれいにして日本に向かわないと、日本の検疫で引っかかってしまうそうです。
日本に着いて出来るだけ早く動物園に運ぶことができるよう、色々工夫されていたようです。

そして、日本に着いて、上野に向かうわけですが、道中、マスコミ陣がカーチェイスのように追っかけてきて困ったようです…。(確かにトラックを追った映像を見た記憶があります)

そのころ園ではたくさんの方が、本来なら関係者か知らない搬入経路で待っていたそうです。
マスコミからばれたらしく…。
(このとき二木ベーカリーさんのパンダパンが配られたそうです(非売品))

ニュースでもやりましたが、このときに用意されたトラックは動物輸送専用の車です。
(40年前は普通の車しかなかったそうです。ちなみに白浜で幸浜を送り出した時は、普通の白いワゴン車でアドベンの職員さんの運転で旅立った記憶があるのですが…。受け入れと旅立ちは違うのでしょうか…。)

私はこの一連をニュースで見ていますが、こんな裏側があったんだなと勉強になりました。


もうひとつは上野の地元の方々のお話です。
半分落語見に来たのかな…という内容だったので、書くことは少なめですが…。
(でも面白かったんです!)

今たくさんのパンダ関連の商品が上野の街にありますが、これは商店街などで置いてくださいと働きかけておくようにしているそうです。

以前はパンダがいて当たり前…と努力をすることはあまりなく、パンダがいなくなって初めてパンダの大きさを感じ、現在では色々な働きかけを行っているそうです。動物園のほうの管理ではありますが、ジャイアントパンダ保護サポート基金はもともとは商店街からの働きかけだそうです。

そして、今回のパンダ誘致を動かしたのは子供たちの力。
近所の幼稚園や小学校の子供たちの思いを知事に伝えて実現にこじつけたようです。


最後に園長の話で…、
真真ですが、子供が好きなようでとってもいいお母さんをしていたそうです。
鳴き声を聞くとちゃんとお乳のところに寄せ、職員さんが子供を取り上げたり、あるいは戻す時も子供の動きをじっと追って、それに合わせて対応していたそうです。
きっと来年はいいお母さんになれますね。

それに向け、職員さんたちも繁殖シーズンのいま中国に行き、研修を受けているそうです。

来年に向けてみなさん頑張っています!!
今度こそは…。


まとまりのない内容で失礼します。

参加された方、間違えありましたら勉強のため、教えてください。
(たぶんぼけーっと聞いていたところもあると思います。)


(余談)
今朝ツイッターでワシントンで生まれた赤ちゃんが天国に行ったことを聞きました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120924-00000047-jij-int

お母さんの声で気づいたらしく…。
きっとただならぬ事態にお母さんがいつもと違う声を出したのではと想像します。
美香はとってもいいお母さんと聞きます。
そして苦労の末7年ぶりに出会えた新しい宝物。
とっても大切なものだったのではと思います。
その宝物を失った美香の悲しみは、計りしれないないものだと思います。
想像するだけで、涙が出そうです。
そしてやっとの思いで上手くいったと喜んでいた動物園関係者の方の落胆や悲しみも…。

今年は本当に悲しいニュースが多く、繁殖の難しさを再認識させられた気がします。

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パンダらぶ

テレビではとりあげてくれなかったけど、美香の子のニュースは言葉にできない程でした。5回目でやっと授かった子なのに・・・パンダの妊娠は人間以上に難しいようです。そう考えると真真ちゃんの出産も奇跡です。いくら動じない真真ちゃんでも初産なのと多くのマスコミのプレッシャーがあったのかなと思います。もし来年生まれたらそっとしてあげてほしいです。
by パンダらぶ (2012-09-25 10:20) 

ぎんいろぱんだ

riepandaさま、こんばんは。

日曜日は、すごい雨にも関わらず、たくさんの方が講演会にいらしてましたね。こちらの記事で、内容の復習をさせて頂きました。

…上野から帰宅後、ワシントンのライブカメラを観ておりました。
突然、美香さんが産室の台の上に上がり、鳴き声をあげました。狂ったような悲しげな声を! 今まで、赤ちゃんの姿が見えないくらい、しっかりと抱きしめていたのに、どうして??  ここで、映像は途絶えました。

しばらくして映し出された映像には、竹をかき分けたり、岩場(?)を行ったり来たりして赤ちゃんを捜しながら鳴き声を上げる美香さんがおりました。

スミマセン、これを書きながらも泣けてきます。
あの鳴き声と行動が、忘れられなくて…。

数日前の良浜ちゃんの赤ちゃんに対する「愛」に感動しすぎて、コメント出来ないと、お話させて頂きましたが、今回は自分の中で処理出来ず、ここに書かせて頂きました。 ありがとうございます。
by ぎんいろぱんだ (2012-09-25 23:16) 

こぶた

そんなに一生懸命に愛情持って育てていたのに、たった一回タケノコを食べただけで育児放棄だなんだと言われてしまってたのですね(;_;)
グレートマザーと呼ばれた白浜の梅梅さんも、最初の育児では子どもに大怪我を負わせてしまったと聞きますし、人間でもそうですが、慣れって絶対あると思います。
次はシンシンも大丈夫!コウノトリはシンシンのところにやって来ると信じております。
都会であるがゆえに、よくも悪くも注目されてしまうのでパンダさんたちもしんどい部分はあるでしょうね。
by こぶた (2012-09-26 00:07) 

riepanda

>パンダらぶさん
以前BSかCSの番組で、美香の繁殖のことを取り上げた番組を見ました。
その時は上手くいかなかったときでした。
美香も神戸の旦旦と同じように発情期にばらつきがあったようで、苦労しているという話があったことを覚えています。
そう思うと最初の挑戦で、しかも自然交配で出産まで行った真真は奇跡なのだと思います。

正直妊娠が疑われたころから、あまりにもマスコミが多く来るため心配していました。上野はどこよりも報道が多いのでたくさん情報が流れるのは嬉しいものの、でも本当はそっとしてあげておいてほしいと願っていました。
過剰報道がパンダ、そして職員さんのストレスになっていないか…心配になったほどです。
来年はそっとしておいてあげてほしいです…。
by riepanda (2012-09-26 00:23) 

riepanda

>ぎんいろぱんださん
こんばんは。
暗い時など、あまりメモがとれておらず記憶の限りです…。
間違いなどございましたら、ご指摘ください!

あの瞬間をご覧になっていたのですね。
貴重なお話ありがとうございます。
嘆き声…はマスコミの脚色なのかなと疑っていたのですが、お話を聞く限り本当にそのような声を出していたのですね。
もしかしたら赤ちゃんの異変に気づき、子供を失った悲しみでこのような声を出していたのでしょうか…。
そして、職員の方が赤ちゃんを取り上げた後、必死に探していたのでしょうか。
読んでいるだけで切なくなってきます。

赤ちゃんのご冥福と、そしていつか美香がまた幸せに包まれた時を迎えることができることを心から祈っております。
by riepanda (2012-09-26 22:28) 

riepanda

> こぶたさん
育児放棄の記事を見た時は、ショックもありましたが、同時にそんなこと書かなくていい!という怒りもありました。育児放棄は珍しいことではないですし、まだ詳細が分からない段階でタイトルだけが大騒ぎで先走りしていて…。

梅梅さんも、良ちゃんも最初っから完璧なお母さんだったわけではないと思います。子供を繰り返し育てることで、立派なお母さんに成長していったのだと思います。前回の良ちゃんを見れば、最初はすごく危なっかしく感じましたが、子供たちが巣立つころには、子供だけではなく、良ちゃんも成長したように見えました。

和歌山のほうからすれば、なんで上野ばかり…という声も良く聞きますが、私は逆に上野は注目されすぎてかわいそうになってくることもあります…。
来年上手く行けば、2回目の出産です。
今度は真真、そして職員さんたちがやりやすいよう、簡単には騒がず、そっと見守ってあげてほしい…、そう願います。
by riepanda (2012-09-26 22:39) 

riepanda

>マチャさん
お礼が遅れましたが、ご訪問&niceありがとうございました。
by riepanda (2012-09-26 22:40) 

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